歯みがき
自分ではしっかり出来ているつもりでも、実際には磨き残しが出てきてしまうものです。歯科医院で指導を受けて自分に合った歯ブラシで正しい歯磨きを行いましょう。
歯ブラシの毛先が開いてしまうと歯にきちんと当たらず、汚れを除去しにくくなるので、歯ブラシの交換は１ヶ月を目処に行ってください。
メインテナンスを行いましょう
現在、歯科医院では「治す」ことよりも守るという、予防歯科の考えが浸透してきております。
実際、世界で一番歯科疾患が少ないと言われているスウェーデンでは、むし歯や歯周病などになる前に予防のために歯科医院へと通うことが一般的です。そうして未然に歯科疾患を防いでいるのです。
歯は、削ってしまうと元には戻りません。治療のために歯を削り、被せ物や詰め物をしても、それを永久的に使い続けることは不可能です。
そもそも、むし歯や歯周病にならなければ、歯を治療する必要がないので、削ることもありません。「歯医者は痛くなったら行く所」という考えを見直すのがむし歯予防の第一歩です。
年をとれば歯を失うのは当然？
歯を失う原因の多くはむし歯や歯周病です。歯を失うことは、年を重ねると誰にでも起こる老化現象というわけではないのです。つまり、むし歯や歯周病をしっかり予防すれば歯を失う可能性を防げるということになります。
スウェーデンでは、８０歳になった時、ほとんどの人が若いときとあまり変わらない歯の本数を維持しており、これは、国の歯科医療の方針として「予防歯科」の考えを採用しており、子供の時から歯の健診が当たり前で歯の健康づくりが生活習慣として定着していることが大きく影響しています。
メインテナンスの間隔
メインテナンスまでしっかり受ける人と、治療のみを受けている人、治療を全く受けないという人では、１０年間で失う歯の平均本数が異なります。
メインテナンスまでしっかり受けることにより、将来多くの歯を残すことが出来るのです。
予防歯科の適切な間隔は、患者様の口内環境によって異なりますので、当院では常に患者様お一人おひとりのお口の状態をチェックして、その都度最適なメインテナンスの間隔をご提案させていただきます。
効果的な予防を行うために
ご自宅でのケアと歯科医院でのケアを
正しいブラッシングの方法は、歯並びやかみ合わせで異なるため、人により様々です。自分ではしっかり歯磨きが出来ているつもりでも、実は磨き残しがある場合がほとんどなので、ご自宅で正しくセルフケアを行っていただくためにも、歯科衛生士にブラッシング方法の指導を受けましょう。
また、歯科医院で行うプロフェッショナルケアも、普段の歯みがきでは除去できない汚れを落とすメインテナンス等を行っていくため、むし歯や歯周病の予防には欠かせません。
ご自宅で行うセルフケア
フッ素配合の歯磨き粉
歯を強化したり、むし歯の発生と進行を防ぐ働きを持っているフッ素を含む歯磨き粉を使用し、歯磨きをより効果的に行いましょう。
デンタルフロス
通常の歯磨きの後に、デンタルフロスを使用して、歯ブラシでは届きにくい歯と歯の間まで綺麗にします。
デンタルリンス
就寝中はだ液の分泌が減り、細菌が繁殖しやすくなるため、就寝前や、歯磨きの仕上げとして隅々まで殺菌を行います。
歯科医院で行うプロフェッショナルケア
歯みがき指導
ご自宅でのセルフケアをしっかり行っていただくために、患者様それぞれに合わせた歯磨きの仕方や歯ブラシの選び方をお教えいたします。
PMTC
PMTCとは「プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング」の略称で、専門の器具を使用し行う、プロによる歯のクリーニングのことです。
磨き残しや、歯ブラシでは磨ききれない歯と歯茎の隙間まで徹底的にお口の中を綺麗にするだけではなく、PMTC後は歯に汚れがつきにくくなります。汚れを落とすことにより、歯本来の白さが戻ります。
歯を削るわけではなく、ゴムのチップや柔らかいブラシで磨き上げる方法なので、治療中も心地よく、エステを受けているかのような感覚でむし歯や歯周病の予防ができる方法です。
歯石取り（スケーリング）
歯周病の原因となる細菌が含まれる歯石は、歯ブラシで除去することは絶対にできません。スケーラーという専門の器具を使い、歯石を徹底的に除去いたします。